Analytics データ型

次の表は、Analytics でサポートされているデータ型を列挙し、そのデータ型が使用されるデータ ソースについて説明しています。

  • 同じデータ型でも、データ定義ウィザードと[テーブル レイアウト]ダイアログ ボックスでは名前が異なる場合があります。両方の名前が下に表示されます。
  • Analytics データ型は次の 4 つのカテゴリに分けられます。
    • 文字
    • 数値
    • 日付時刻
    • 論理

    特定のデータ型のフィールドで実行できる Analytics 処理およびフィールドの表示方法は、データ カテゴリによって決定されます。

    たとえば、数値カテゴリのデータ型のフィールドのみを階層化できます。文字カテゴリのデータ型のフィールドは左寄せになります。

    操作で誤ったデータ型のフィールドを使用した場合は、Analytics がエラーを表示ます。

Analytics データ型

(データ定義ウィザード)

Analytics データ型

([テーブル レイアウト]ダイアログ ボックス)

Analytics データ カテゴリ

外部データ ソース

追加情報

AccPac Accounting Number

ACCPAC

数値

ACCPAC

ACCPAC 会計アプリケーションで使用されます。このデータ フィールドの長さは、常に 6 バイトです。Analytics は、ほかに指定された長さを無効にします。

ACL

ACL

数値

なし。これは、Analytics のシステム データ型です。

Analytics での演算の結果を格納するために、Analytics で生成された 12 バイトのフィールドです。大きな数値を格納するように設計されており、このフィールドは印刷できません。Analytics は、この型がフィールドに対して適切である場合は、自動的に割り当てます。

ASCII テキスト

ASCII

文字

Windows ベースのアプリケーション

ASCII(American Standard Code for Information Interchange)文字エンコードで格納されているデータに使用されます。

Analytics は拡張 ASCII を使用し、256 文字の出力可能および出力不可能文字を定義します。Analytics で使用可能な実際の文字は、オペレーティング システムのデフォルトの 8 ビット コード ページで指定されます。

ASCII フィールドの最大長は 32767 バイトです。

Basic Floating Point

BASIC

数値

Windows ベースの BASIC アプリケーション

BASIC プログラミング言語用にフォーマットされた浮動小数点データ型に使用されます。このデータ型のフィールド長は、4 バイトまたは 8 バイトです。

Binary Numeric

BINARY

数値

  • PL/1

  • COBOL COMPUTATIONAL-1

  • 固定のバイナリ データ型

最大長は 8 バイトです。これには小数点以下の桁数も含まれており、データ長で指定された桁数を超えることはできません。

偶数長のバイナリ フィールドは、符号付きバイナリ フィールド(2 の補数)として処理され、奇数長の場合は(上位のバイトにゼロを暗黙に追加して)符号なしフィールドとして処理されます。

Custom Text Format

CUSTOM

文字

なし。これは、必要に応じてユーザーが割り当てることのできる Analytics データ型です。

データ ソースからデータが読み取られるときに、ユーザー定義の文字の置換を有効にするために使用されます。このデータ型は、custom.dat という名前のファイルに置換文字が定義されていない限り、データを ASCII テキストとして読み取ります。

詳細については、Custom データ型を参照してください。

日付時刻

DATETIME

日付時刻

これは、日付、日付時刻および時刻を格納するフィールドに自動または手動で割り当てられる Analytics データ型です。

YYMMDD または YYMMDD hh:mm:ss など、さまざまな書式を使用して格納されている日付、日付時刻および時刻に使用されます。フィールド定義の書式(Format)設定は、データ ソースから日付時刻データを読み取る方法を指定します。

EBCDIC text

EBCDIC

文字

IBM z/OS および OS/400 のアプリケーション

IBM サーバー オペレーティング システム上で、8 ビット 文字エンコードである、EBCDIC(Extended Binary Coded Decimal Interchange Code:拡張 2 進化 10 進コード)データに使用されます。このデータ型の長さは、最大 32767 バイトです。

Floating Point

FLOAT

数値

Windows ベースのアプリケーション

倍精度浮動小数点数に使用されます。このデータ型のフィールド長は、4 バイトまたは 8 バイトです。

該当なし

HALFBYTE

数値

Unisys(Burroughs)社のアプリケーション

Unisys(Burroughs)システムで使われる、半バイトずつがパック形式のデータに使用されます。符号付き数値は、Unisys(Burroughs)の規則に従う必要があります。このデータ型の開始位置と長さは、半バイト単位で指定する必要があります。開始位置は、次のように求めます。

(バイト位置*2)-1

このデータ型は、テーブル レイアウト ダイアログ ボックスでのみ選択できます。

IBM Floating Point

IBMFLOAT

数値

IBM z/OS および OS/400 のアプリケーション

IBM 浮動小数点データに使用され、主にメインフレームの科学計算用アプリケーションで使用されています。このデータ型のフィールド長は、4 バイトまたは 8 バイトです。

論理

LOGICAL

論理

これは、論理値を格納するフィールドに自動または手動で割り当てられる Analytics データ型です。

ブール型データ(通常、true または false)を表す単一文字フィールドに使用されます。Analytics では、次の値のセットを解釈することができます。最初の値は true に評価され、2 番目の値は false に評価されます。

1/0、T/F、t/f、Y/N、y/n、空白以外/ASCII の空白文字(16 進数 20)

PC Binary

MICRO

数値

Windows ベースのアプリケーション

Integer または Long データ型を表す符号なしのバイナリ数値データに使用されます。最大長は 8 バイトです。小数点以下桁数は小数点以下の桁数として定められた値で、データ長で定められた桁数を超えることはできません。偶数長の Micro フィールドは符号付きバイナリ フィールドとして処理され、奇数長の場合は符号なしフィールドとして処理されます。

該当なし

NOTE

文字

なし。これは、Analytics のシステム データ型です。

Analytics テーブルに関連付けられているレコード ノートに関する情報を格納するために、Analytics によって使用されます。Note データ型を使用してフィールドを定義することはできません。

Numeric(Unformatted)

NUMERIC

数値

Windows ASCII または Unicode の印刷可能な数値データ、または COBOL の Display データ型を使用する z/OS または OS/400 の EBCDIC データ

COBOL の Display 型に対応する印刷可能な数値データに使用されます。このフィールド型には任意の分離記号を含めることができますが、最も一般的なのは、先頭または末尾のスペース、オプションで追加する先頭または末尾の記号、桁区切りのカンマ、および明示的な小数点です。

このデータ型には最大で、22 桁の数字に 18 文字の分離記号を加えた合計 40 バイトを格納できます。先頭のゼロは空白として扱われます。

フィールドに指定された小数点以下の桁数は、それが適切であろうとなかろうと適用されるため、このデータ型を使用する場合には注意が必要です。たとえば、小数位 2 桁を指定して値 $500.50 と $399 を読み取った場合、最初の値は 500.50 と正しく解釈されますが、2番目の値は、399.00 ではなく 3.99 と解釈されます。

フィールドのデータに明示されている小数点以下の桁数が、指定した小数位と異なる場合、フィールドのデータが適切な桁数に丸められます。

Analytics は、丸かっこと "CR" を正しく負の値として解釈しますが、カンマやドル記号($)などの分離記号は無視します。記号は、先頭に指定することも、末尾に指定することもできます。また、固定小数用と浮動小数用とがあります。

Packed Numeric

PACKED

数値

PL/1 の fixed decimal データ型または COBOL の computational-3 データ型

1 バイトにつき 2 桁の数値を格納する、メインフレームのオペレーティング システムのパックされた数値データに使用されます。右端バイトの下位 4 ビットには符号を示す値が設定されています。通常この値は、正の場合 16 進数の C、負の場合 D です(16 進数の B によって負の数値を表すことはサポートされていません)。右端バイトの上位 4 ビットおよび、その他のバイトの上位と下位の 4 ビットには、対象の数値における対応する位置の数字を表す 16 進数字がそれぞれ 1 つ設定されています。

このデータ型の最大長は 12 バイト(23 桁)です。ただし、数値が 22 桁より大きい場合、Analytics はエラー メッセージを出力します。したがって、[テーブル レイアウト]ダイアログ ボックスでパック数値フィールドを定義する場合には、[小数位]テキスト ボックス内に指定する桁数の合計が 22 桁より長くならないようにする必要があります。たとえば、データの数字が 7 桁の場合、小数点以下の桁数は、22 桁から 7 桁を引いた 15 桁までとなり、それより大きい数を指定することはできません。

パック数値フィールドは、日付情報を数値書式で格納する場合にも使用できます。

PC DOS Text

PCASCII

文字

Windows

ASCII データ型と同様です。ファイルのデータが DOS アプリケーションで作成されているときに使用できます。

Analytics で使用可能な PCASCII 文字はコード ページ 437 で指定されます。

PCASCII フィールドの最大長は 32767 バイトです。

メモ

ASCII データ型が必要なときには、PCASCII データ型を使用しないでください。2 つのデータ型の拡張文字セットは異なります。

Numeric(Formatted)

PRINT

数値

Windows ASCII または Unicode の印刷可能な数値データ、または COBOL の Display データ型を使用する z/OS または OS/400 の EBCDIC データ

COBOL の Display 型に対応する印刷可能な数値データに使用されます。このフィールド型には任意の分離記号を含めることができますが、最も一般的なのは、先頭または末尾のスペース、オプションで追加する先頭または末尾の記号、桁区切りのカンマ、および明示的な小数点です。

このデータ型には最大で、22 桁の数字に 18 文字の分離記号を加えた合計 40 バイトを格納できます。先頭のゼロは空白として扱われます。

どの数値にも小数位の数字が含まれているわけでない場合は、Numeric(Unformatted)/NUMERIC 型ではなく、このデータ型を使用する必要があります。たとえば、小数位 2 桁を指定して値 $500.50 と $399 を読み取った場合、このデータ型はどちらの値も正しく解釈します(500.50 および 399.00)。

フィールドのデータに明示されている小数点以下の桁数が、指定した小数位と異なる場合、フィールドのデータが適切な桁数に丸められます。

Analytics は、丸かっこと "CR" を正しく負の値として解釈しますが、カンマやドル記号($)などの分離記号は無視します。記号は、先頭に指定することも、末尾に指定することもできます。また、固定小数用と浮動小数用とがあります。

Unicode

UNICODE

文字

Unicode データ

Unicode 文字データに使用されます。

Unicode データの場合、Analytics は UTF-16LE 文字エンコーディングを使用します。

このデータ型は Analytics Unicode 版でのみ利用可能です。

UNISYS Packed

UNISYS

数値

Unisys(Burroughs)社のアプリケーション

Unisys(Burroughs)のパックされたバイト配列のデータを読み取るために使用されます。符号付き数値は、Unisys(Burroughs)の規則に従う必要があり、パックされた符号なしの Unisys データは、Unsigned Packed/UNSIGNED データ型を使用する必要があります。このフィールド型の最大長は 12 バイト、つまり 22 桁です。

Unsigned Packed

UNSIGNED

数値

IBM z/OS および OS/400 のアプリケーション

パックされた符号なしデータに使用されます。このデータ型は、1 バイトにつき 2 桁の 10 進数字を格納します。このデータ型の最大長は 11 バイト、つまり 22 桁です。小数点以下の桁数が、このフィールドで可能な最大桁数を超えることはできません。

VAX Floating Point

VAXFLOAT

数値

DEC VAX アプリケーション

DEC(Digital Equipment Corporation)の VAX システムの D 浮動小数点データ型で使用されます。このデータ型の長さは、4 バイトまたは 8 バイトです。

Zoned Numeric

ZONED

数値

IBM、DEC、または Honeywell のメインフレーム アプリケーション

1 バイトにつき 1 桁が格納され、ASCII、EBCDIC または Unicode(Unicode 版 Analytics を使用している場合)でエンコードすることができる、ZONED 数値データで使用されます。

先頭のゼロは保持され、フィールドの右端バイトの上位 4 ビットには負符号が入ります。ZONED フィールドの最大長は 22 バイトです。

Analytics は、IBM、Honeywell、および DEC 形式に準拠する ZONED フィールドを自動的に検出して、形式を調整します。

Analytics 14.1 ヘルプ