Analytics プロジェクトでのノートの使用方法
特定のプロジェクト項目に関する情報を記録するために、さまざまな種類のノート(注釈)が Analytics で作成できます。ノートが特に役立つのは、定期的に繰り返し行う処理について詳細を記録しておく場合です。複数の人が、ある 1 つの Analytics プロジェクトで作業する場合、ノートを付けることで、1 人が設計した手続きをほかの人が理解しやすくなります。
ノートは以下の項目に追加することができます。
- Analytics プロジェクト
- テーブル レイアウト
- ビュー
- レコード
- フィールド
- スクリプト
- ワークスペース
Analytics プロジェクトのノートの追加と編集
ある Analytics プロジェクトに関して、今後の参考のために保持しておきたい、あるいは他のユーザーのために文書化しておきたい情報がある場合は、ノート(注釈)をそのプロジェクトに追加して記録することができます。プロジェクト ノートの内容はいつでも編集できます。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、Analytics プロジェクトを右クリックします。
Analytics プロジェクトが、ツリー ビューの最上位のエントリとして表示されます。
- [プロパティ]を選択します。
- [プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスで[ノート]タブをクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
テーブル レイアウトのノートの追加と編集
いつどのようにデータ ソースがアクセスされたか、定義されている演算フィールド、またテーブルに対して実行する必要がある分析手順などの情報を記録するために、テーブル レイアウトへノートを追加することができます。テーブル レイアウト ダイアログ ボックス内、またはナビゲーターの[総覧]タブから、テーブル レイアウトのノートを追加することができます。テーブル レイアウトのノートの内容はいつでも編集できます。
ナビゲーターでテーブル レイアウトのノートを管理している場合は、ノートを追加、削除、編集または読み込む際にテーブルを開く必要はありません。
[オプション]ダイアログ ボックスで[レポートにレポート履歴を含める]オプションを選択すると(デフォルトでは選択済み)、Analytics 印刷レポートにテーブル レイアウトのノートが追加されます。詳細については、[印刷]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
[概要]タブからノートを追加または編集する
- ナビゲーターの[総覧]タブでテーブルを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- [テーブル プロパティ]ダイアログ ボックスで[ノート]タブをクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
[テーブル レイアウト]ダイアログボックスからノートを追加または編集する
- [ ]の順にクリックします。
- [テーブル レイアウト オプション]タブをクリックします。
- [テーブル レイアウト ノートの編集] をクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [閉じる] をクリックします。
ノートは自動的に保存されます。
- [閉じる ] をクリックしてテーブル レイアウト ダイアログ ボックスを終了します。
ビュー ノートの追加と編集
ビューにノートを追加して、そのビューに関する追加情報を提供することができます。ノートはその特定のビューに固有のものとなり、そのビューから作成される新しいすべてのビューにコピーされます。ビュー ノートの内容はいつでも編集できます。
[オプション]ダイアログ ボックスで[レポート履歴にビュー ノートを含める]オプションを選択すると、Analytics 印刷レポートにビュー ノートが追加されます。詳細については、[印刷]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
- ビュー タブの下部で、ノートを追加したいビューのボタンを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- [ビュー プロパティ]ダイアログ ボックスで[ノート]タブをクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
レコード ノートの追加と編集
レコードに関する補足情報を提供したり、関連ファイルへのリンクを作成したりするために、レコードにノートを追加することができます。レコードに追加されたノートは、そのレコードが含まれるテーブルのすべてのビューで利用できます。レコード ノートの内容はいつでも編集できます。
ノート アイコン
ノートが添付されているレコードは、ビューのレコード番号の横にあるノート アイコン で識別されます。ノートが追加されているレコードが存在するテーブルは、ナビゲーターの[総覧]タブで見分けることができます。そのテーブルの標準アイコンの左下にはノート アイコン が付けられます。
RecordNote フィールド
テーブルで最初にレコード ノートを追加したときに、Analytics が自動的にテーブル レイアウトに RecordNote というフィールドを追加します。このフィールドでレコード ノートを保持します。RecordNote フィールドをビューに追加すれば、レコード ノートをビューに表示したり、Analytics 印刷レポートに含めたりすることができます。RecordNote フィールドが追加されたら、その列をダブルクリックしてレコード ノートの内容を迅速かつ簡単に編集することができます。
手順
ヒント
複数のレコード ノートを同時に追加または編集するには、NOTES コマンドを使用します。
- ビュー タブのレコード番号列(左端の灰色の先頭列)で、対象とするレコード番号を右クリックし、[ノートの編集]を選択します。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- 関連ファイルへのリンクを作成する場合は、以下の手順を実行します。
- ノート内で、リンクを挿入したい場所にカーソルを置きます。
- [ファイルの参照] をクリックします。
- [ファイルを開く]ダイアログ ボックスで適切なファイルを選択し、[開く]をクリックします。
次の構文を使用して、ファイルへのリンクがノートに追加されます。
file:///<ファイルへのパス>
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
- ビューにレコード ノートを表示する、あるいは Analytics 印刷レポートにレコード ノートを含める場合は、以下の手順を実行します。
- 表示領域内で右クリックしてから[列の追加]を選択します。
- [使用可能なフィールド]リストで RecordNote をダブルクリックし、[OK]をクリックします。
レコード ノートの保存
必要であれば、レコード ノートはテキスト ファイルや別の Analytics テーブルへ保存することができます。
Analytics テーブルのデータを更新(ソース ファイルから更新)するとき、テーブル内のレコード ノートはすべて自動的に削除されます。レコード ノートはテーブルを更新する前に保存することができます。また、テーブルの更新時にレコード ノートを保存できる Analytics オプションを使用することもできます。保存されるノートの書式は、保存方法に応じて若干異なります。
テーブルを更新する前にノートをテキスト ファイルへ保存する
- コマンドラインに次の構文を入力します。
LIST Recno() RecordNote to <ファイル名.txt>
例:LIST Recno() RecordNote to Ap_trans_record_notes.txt
テキスト ファイル名にはスペースを使用できません。
- [実行 ] をクリックします。
テーブルを更新する前にノートを別の Analytics テーブルへ保存する
- 標準の抽出操作で、[フィールド]オプションを使用して RecordNote フィールドを選択します。
- 抽出するフィールドを最低でももう 1 つ選択するか、"Recno( )" 式を作成し、抽出する追加フィールドとして式を追加します。
Analytics では RecordNote フィールド自体を単独で抽出することはできません。
テーブルを更新している間にノートをテキスト ファイルへ保存する
テーブルの更新時、ノートをファイルへ保存するかどうかを尋ねられたときに[はい]をクリックします。
レコード ノートは <テーブル名.txt> というテキスト ファイルに保存されます。このファイルは、作業中の Analytics プロジェクトと同じフォルダーに保存されます。
レコード ノートの削除
レコード ノートは、個別に削除または条件選択して削除したり、また、テーブル内の全レコード ノートを一括で削除したりすることもできます。
レコード ノートを個別に削除する
- ビュー タブのレコード番号列(左端の灰色の先頭列)で、対象とするレコード番号を右クリックし、[ノートの編集]を選択します。
- [ノートの編集]ダイアログ ボックスの内容を、スペースや改行も含めすべて削除したら、[OK]をクリックします。
メモ
テーブル内のレコード ノートをすべて個別に削除しても、テーブル レイアウトで自動的に作成された RecordNote フィールドは削除されません。これは、ナビゲーターの[総覧]タブでそのテーブルのアイコン上にノート アイコンが引き続き表示されることを意味します。
テーブル内のすべてのレコード ノートを削除したい場合は、全レコードを一括で削除する方法を使用してください。この方法であれば RecordNote フィールドも削除されます。
選択したレコード ノートを削除する
- 削除するノートを含むレコードを特定する IF 構文を使用して、コマンドラインに次の式を入力します。
NOTES IF <該当するフィルター条件> CLEAR
例:NOTES IF Location = "03" CLEAR Location #3 レコードのすべてのノートを削除します
- [実行 ] をクリックします。
テーブルのすべてのレコード ノートを一度に削除する
- ビューに RecordNote 列が表示されている場合は、その列の列見出しを右クリックし、[選択列の削除]を選択してビューから削除します。
- 確認ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
レコード ノートがすべて削除され、RecordNote フィールドもテーブル レイアウトから削除されます。画面をリフレッシュすると、ナビゲーターの[総覧]タブで対象テーブルのアイコンからノート アイコンが消えます。
フィールド ノートの追加と編集
フィールドにノートを追加して、そのフィールドに関する追加情報を提供することができます。このノートは、テーブル レイアウト ダイアログの[フィールド/式の編集]タブにある[ノート]列に表示されます。フィールド ノートの内容はいつでも編集できます。
[オプション]ダイアログ ボックスで[テーブル履歴にフィールド定義を含める]オプションを選択すると、Analytics 印刷レポートにフィールド ノートが追加されます。詳細については、[印刷]タブ([オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
- [ ]の順にクリックします。
- [フィールド/式の編集]タブでノートを追加するフィールドをダブルクリックしします。
- [フィールド ノートの編集] をクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [閉じる ]をクリックします。
ノートは自動的に保存されます。
- [入力を受け入れる ]をクリックします。
スクリプト ノートの追加と編集
あるスクリプトに関して、今後の参考のために保持しておきたい、あるいは他のユーザーのために文書化しておきたい情報がある場合は、ノート(注釈)をそのスクリプト プロジェクト項目に追加して記録することができます。
スクリプト プロジェクト項目は、スクリプトの外部にあるもので、スクリプトの本文に追加されるインライン コメントとは異なります。スクリプト プロジェクト項目ノートの内容はいつでも編集できます。
ノートを追加、編集、削除または読むために、そのスクリプトを開く必要はありません。
- ナビゲーターの[総覧]タブで、作業対象のスクリプトを右クリックします。
- [プロパティ]を選択します。
- [スクリプト プロパティ]ダイアログ ボックスで[ノート]タブをクリックします。
- 新しいノートを入力するか、または既存のノートを編集します。
ノートを削除する場合は、テキストをすべて削除します。
- [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
ワークスペース ノートを追加または編集する
詳細については、ワークスペース ノートを追加または編集するを参照してください。