プロジェクトの基本
このガイドでは、プロジェクト アプリとプロジェクト アプリに関連するワークフローを構成するさまざまな関係について説明しています。
プロジェクトとは?
プロジェクトは、チームや組織全体での作業の計画、管理、実行、報告を可能とするアプリです。プロジェクト アプリは、監査管理、コンプライアンス管理、運用リスクマネジメント、およびリスクと統制の監視を目的とした、完全に自動化された調書ソリューションを提供します。
プロジェクトの構成内容
プロジェクトアプリは、さまざまなコンポーネント間の一連の関係から構成されています。
プロジェクトアプリのワークフローには、作業計画と内部統制の 2 つがあります。以下の図は、内部統制ワークフローで定義される関係を示したものです。用語は必要に応じてカスタマイズできます。
コンポーネント
プロジェクトアプリの各コンポーネントは、特定の目的を果たし、他のコンポーネントと関連しています。
プロジェクト
プロジェクトとは、目標、リスク、統制を定義し、テストを実行し、レポート目的で情報をコンパイルできる管理システムです。プロジェクトは、プログラムまたは契約としても知られています。
目標
目標は、プロジェクトの重要なエリアである上、プロジェクト内で完了した作業の整理コンテナです。各目標は、検査する対象事項と、パフォーマンスの評価方法を提示します。目標は、セクション、サイクル、または統制目標としても知られています。
説明文
説明文は、目標の説明、またはレビューされる領域です。説明文はまた、ポリシー、プロセスの説明、または統制のガイドとしても知られています。
リスク
リスクとは、目標に関する不確実性の影響であり、その影響には、期待値からの正または負の偏差があります。リスクは、目標によって整理され、1 つまたは複数の統制と関連付けることができます。
統制
統制とは、リスクを軽減することを目的としたプログラム、ポリシー、決められた動作、または活動です。統制は、目標によって整理され、1 つまたは複数のリスクと関連付けることができます。特定されたリスクとそれに対応する統制の組み合わせにより、リスク コントロール マトリクスが定義されます。統制は、手続きとしても知られています。
テスト計画
テスト計画とは、統制の評価方法を説明したドキュメントです。テスト計画は、テスト方法や入手した証拠の種類の特定、合計サンプル サイズの指定(テスト ラウンドでの分割)、およびテストの手順や属性の説明を行います。
ウォークスルー
ウォークスルーとは、統制の信頼性を確立し、統制の整備状況をテストするために実行する一連の手順です。定義したすべての統制には、その統制の整備状況が適切であるかどうかを検証するための、対応するウォークスルーが設定されます。ウォークスルーはまた、結果、または手続きの結果としても知られています。
テスト
テストとは、組織内の内部統制の運用上の有効性を確保する評価です。定義する各統制には、対応するテスト(または複数のテスト ラウンドがある場合は、一連のテスト)があります。
問題
問題とは、プロジェクト内から特定された課題、または例外のことです。プロジェクトの作業中にいつでも問題を特定できます。問題は、不備、観察、または調査結果としても知られています。
アクション
アクションとは、問題の改善を目的とした活動、またはフォローアップ活動のことです。アクションは、改善活動または推奨事項とも呼ばれます。
エンティティの関係
次のエンティティ関係図を使用すると、自分のプロセスをプロジェクトアプリにマッピングすることができます。
3 種類のエンティティ関係があります。
- 1 対 1 の関係 - 1 つの親エンティティに子エンティティがない、または子エンティティが 1 つだけある場合に発生します。
- 1 対多の関係 - 1 つの親エンティティに複数の子エンティティがある場合に発生します。
- 多対多の関係 - 複数の親エンティティに複数の子エンティティがある場合に発生します。
メモ
- インターフェイス用語はカスタマイズ可能であり、フィールドとタブも設定可能です。ご利用の Diligent One インスタンスでは、一部の用語、フィールド、およびタブが異なる可能性があります。
- 必須フィールドが空白のままの場合、「このフィールドは必須です」という警告メッセージが表示されます。一部のカスタムフィールドにはデフォルト値が設定されている場合があります。
プロジェクトアプリは他のアプリとどのように関連していますか?
プロジェクトアプリは、他のさまざまなアプリと関連しています。
メモ
利用できるアプリは、使用中の Diligent One のエディション(標準またはプレミアム)、および組織がアドオンを購入したかどうかによって異なります。詳細については、「サブスクリプション、エディション、および機能」を参照してください。
プロジェクトアプリはどのように動作しますか?
プロジェクトアプリを使用する前に、運営管理者は、ユーザーを Launchpad に追加し、プロジェクトアプリでユーザーに適切なアクセス権を割り当てる必要があります。
ユーザーが該当するアクセス権を付与されたら、プロジェクトアプリで作業を開始できます。追加の設定および管理タスクは、オプションであり、いつでも完了させることができます。
次の図は、プロジェクトアプリで作業を実施するためのシンプルなワークフローを示したものです。
1. プロジェクトを作成する
プロジェクトの作成は、該当するプロジェクトの種類の選択に加え、調書およびコミュニケーションの一元化に関わるものです。プロジェクトの作成は、ゼロから、プロジェクト テンプレートから、または既存のプロジェクト(ロールフォワード)の再利用により、行うことができます。
2. プロジェクトを計画する
プロジェクト計画には、各担当者がプロジェクトで持つ適切なアクセス権の割り当てに加え、プロジェクトに関する基本情報の入力、および計画ファイルの添付があります。
計画ドキュメントを仕上げたら、プロジェクトに目標、リスク、および統制を定義し始めることができます。
3. 証拠を収集、評価する
証拠の収集および評価には、ウォークスルーの実行、統制テスト、観察または問題の文書化、証拠のレビューと分析、暫定的な結論と推奨の下書き、クライアントおよび他のチーム メンバーからの追加情報の要求など、必要に応じてさまざまな活動があります。
4. プロジェクトのスケジュールと追跡を行う
プロジェクトのスケジュールと追跡には、組織のすべてのアクティブなプロジェクトに関連するタイムラインと日付の管理、報告目的でのプロジェクト上/外で消費した時間の記録のほか、プロジェクトの進捗の追跡が含まれます。
5. プロジェクトの完結と管理を行う
プロジェクトの完結と管理には、プロジェクトで完結した作業についての事実に基づく結論を引き出し、必要に応じて推奨事項を含め、プロジェクトの作業を整理して、それらを取り出したり、再利用したり、破棄したりすることが簡単にできるようにしておくことが含まれます。
オフライン環境におけるプロジェクトの作業
オフラインまたはリモート環境で作業する必要がある場合、2 つのオプションがあります。
オプション | 詳細な情報 |
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Diligent HighBond for iOS または Android | Diligent HighBond for iOS または Android |
オフライン プロジェクト | オフライン プロジェクトの使用 |
次の手順
プロジェクトアプリでシンプルなワークフローを試してみてください: 最初のプロジェクトの作成