AX からロボットにデータを移行する

重要

データの移行は、移行の前の段階を完了した場合にのみ行ってください。 詳細については、ロボットで AX リポジトリ構造を再作成するAX からロボットにスクリプトを移行するを参照してください。

AX リポジトリに次の一覧のデータの種類のいずれかが含まれている場合、データをロボットに移行しなければならない場合があります。 データの本質によっては、既存のテーブルを物理的に AX から移行するよりも、スクリプトを使用して新しいデータのインスタンスをロボットにインポートした方が速く簡単で、適切な場合があります。

AX リポジトリに移行または再作成が必要なデータが含まれていない場合は、移行の次の段階に進むことができます。ロボットで自動 AX プロセスを再作成する

データの種類 AX の場所
Analytics データ テーブル データ サブフォルダー
Excel や *.csv などの入力ファイル 関連ファイル サブフォルダー

Analytics データ テーブルの再作成または移行

この一般的なガイドラインは、ロボットで Analytics データ テーブルを再作成するか、AX から移行するかどうかを決定する際に役立ちます。

  • 再作成 アナリティクス スクリプトが実行されるたびに上書きされるデータ テーブルは、AX から移行するのではなく、ロボットで再作成できます。
  • 移行 アナリティクス スクリプトが実行されるたびにレコードが最後に追加されるデータ テーブルは移行します。

メモ

データ テーブルを移行するときには、データ フォルダーのすべてのデータ テーブルがグループとして移行されます。 このため、データ フォルダーに上書きされるテーブルと最後に追加されるテーブルが含まれている場合、すべてのテーブルが移行されます。

最初にロボットを作成する

Analytics データ テーブルを再作成する場合でも移行する場合でも、まず、ロボットでテーブルを格納するための適切なロボットを作成したことを確認する必要があります。 まだ必要なロボットが作成されていない場合は、ここで作成する必要があります。 詳細については、「ロボットを作成し、内容と自動プロセスを構造化する」を参照してください。

ロボットでデータ テーブルを使用する方法によって、テーブルを格納するための個別のロボットを構造化する方法が決まります。

想定される Analytics データ テーブルの使用方法 ロボットの構造
データソースからインポートされたデータの単一のコピーを格納および保護し、他のロボットの複数の自動プロセスによってリンクできるようにします。 「Source Data」といった名前のロボットを作成します。 さまざまな種類のソースデータに合わせて別個のコンテナーが必要な場合は、複数のロボットを作成します。 例:「SAP Source Data」、「Oracle Source Data」
同じ自動プロセスの一部、または複数の自動プロセスとして、後続のアナリティクス スクリプトを入力を指定します。 自動プロセスに必要なすべてのスクリプトとデータ テーブルを格納するロボットを作成します。 例:「A_01_AP analytic tests」

データ テーブルの再作成

アナリティクス スクリプトが実行されるたびに上書きされる Analytics データ テーブルは、AX から移行するのではなく、ロボットで再作成します。テーブルを作成するスクリプトがロボットで実行されるとすぐにテーブルが上書きされるため、この状況でテーブルを移行すると、作業が無駄になります。

たとえば、SAP または Oracle インストールから月次取引テーブルをインポートし、前月のテーブルを上書きする場合、最も簡単な方法は、テーブルを AX にインポートするために使用するのと同じアナリティクス スクリプトを使用して、月次テーブルをロボットにインポートすることです。

同様に、自動分析が実行されるたびに上書きされるデータ テーブルは、移行するのではなく、ロボットで分析を実行することで再作成します。

ロボットでデータ テーブルを再作成するオプション

次のオプションのいずれかを使用して、ロボットでデータ テーブルを再作成できます。

  • 自動プロセス全体を実行する
  • 自動プロセスの一部のみを実行する
  • セットアップ スクリプトを使用してデータ テーブルを初期化する

データ テーブルの移行

アナリティクス スクリプトが実行されるたびにレコードが最後に追加される Analytics データ テーブルは、ロボットで再作成するのではなく、AX から移行します。 この状況では、テーブルに格納された、蓄積された履歴データを保持するためにテーブルの移行が必要です。

たとえば、SAP または Oracle インストールから月次取引テーブルをインポートし、累積する年次テーブルの最後にレコードを追加する場合は、年次テーブルをロボットに移行する必要があります。

同様に、自動分析が実行されるたびにレコードが最後に追加されるデータ テーブルは、再作成するのではなく、ロボットに移行します。

ロボットにデータ テーブルを移行する手順

Diligent サポートは、AX の履歴データ テーブルをロボットに移行するのを支援するためにスクリプトを提供しています。 最初のスクリプトは AX のデータ テーブルをネットワーク上の中間の場所にエクスポートします。 2 番目のスクリプトは中間の場所のデータ テーブルをロボットにインポートします。

AX とは異なり、ユーザー インターフェイスから Analytics テーブルを直接ロボットにアップロードできないため、移行スクリプトが必要です。

メモ

スクリプトは個別の AX フォルダー レベルと個別のロボット レベルで動作します。 エクスポートするデータ テーブルが格納された各フォルダーと、データ テーブルをインポートする各ロボットで、スクリプトを繰り返し実行する必要があります。

ロボットでリンクされたテーブルを作成する

AX でマスターおよびリンク データ テーブルを使用し、ロボットでも引き続きこれらのテーブルを使用したい場合は、ロボットでリンク関係を再作成する必要があります。 設定の詳細については、ACL ロボットでのデータ テーブルの共有と関連付けを参照してください。

非 Analytics 関連ファイルをアップロードまたは移行する

ロボットで Excel や *.csv などの非 Analytics 関連ファイルを入力するには、次の 2 つの方法があります。

  • AX からロボットにファイルを移行する
  • ネットワーク上の場所からファイルをアップロードする

ファイルのアップロードに必要な手順はほとんどありません。 ファイルの有無に応じて両方のオプションを使用しなければならない場合があります。 使用する方法に関係なく、必ず各ファイルの最新バージョンをロボットに入力します。

AX からロボットにファイルを移行する

直接 AX からロボットに関連ファイルを移行することはできません。 AX とロボットの両方からアクセス可能な中間の場所(自分のコンピューターなど)に、AX の関連ファイルをエクスポートします。

この手順では、中間の場所して自分のコンピューターを使用することを前提としています。

  1. エクスポートされたファイルを保存するためのフォルダーをコンピューターで作成します。
  2. Server Explorer で次のいずれかを実行します。
    • 関連ファイル フォルダーを選択して、フォルダーのすべてのファイルをエクスポートする
    • 関連ファイル フォルダーの個別のファイルを Ctrl キーを押しながらクリックして選択する
  3. ファイル > エクスポート]を選択します。
  4. エクスポート]ダイアログ ボックスで、[エクスポートしたファイルで作業しますか?]をオフにします。
  5. 参照]をクリックして、ファイルを保存するために作成したフォルダーを選択し、[OK]をクリックします。
  6. OK]をクリックして、ファイルをエクスポートします。

    指定した場所にファイルがエクスポートされます。

  7. 移行する他の関連ファイル フォルダーのファイルでもこの手順を繰り返します。
  8. 次の手順を使用して、ファイルのアップロードを続けます。

ネットワーク上の場所からファイルをアップロードする

最新バージョンの関連ファイルがローカルまたはネットワークの場所に保存されている場合は、直接ロボットにアップロードできます。

メモ

関連ファイルは、サイズが 1 GB 未満かつ、許可されたファイルの種類を持っていなくてはなりません。 許可されたファイルの種類の一覧については、ロボットで許可されているファイル タイプを参照してください。

  1. Launchpad ホームページ(www.highbond.com)の[監査とアナリティクス]の下で、ロボット アプリをクリックします。

    まだ Diligent One にサインインしていなければ、サインインする必要があります。

  2. ロボットのダッシュボードから、[ACL ロボット]を選択します。
  3. 関連ファイルをアップロードするロボットに移動し、そのロボットを選択して開きます。
  4. ロボットの右上隅で、[開発]をクリックし、開発モードに切り替えます。

    本番モード ヘッダーは明るい背景で、開発モード ヘッダーは暗い背景です。

  5. 入力/出力]タブでは、次のいずれかを実行します。
    • ドラッグ&ドロップ お使いのローカル ファイル システムから 1 つ以上のファイルを選択し、[ドラッグ&ドロップ]アップロード セクションにこれらをドラッグします。
    • ファイルを選択ファイルを選択]をクリックし、ローカル ファイル システムからアップロードするファイルを閲覧し、これを選択し、[開く]をクリックします。

    結果 ファイルがアップロードされ、[入力/出力]タブの[ファイル]の下に表示されます。

次にすべきこと

1 つ以上の自動プロセスのデータを移行すると、ロボットで自動 AX プロセスを再作成するに進むことができます。