ACL GRC Analytics Exchange 13 リリース ノート
ACL GRC Analytics Exchange 13 は、Apache TomEE と PostgreSQL のアップグレードを含んでいるほか、ACL Analytics 13 でリリースされる ALScript の新機能へのサポートを含んでいます。
ソフトウェア リリース 2017 年 11 月
パッチ リリース 13.0.1 2017 年 12 月
パッチ リリース 13.0.3 2018 年 4 月
パッチ リリース 13.1 2018 年 8 月
パッチ リリース 13.1.1 2018 年 9 月(13.1 パッチをインストールしていない場合、13.1.1 パッチの実行には、13.1 更新が含まれます)
重要
- 有効期限が切れたサブスクリプションの更新処理を行うには、AX Server のインスタンスを非アクティブ化して再アクティブ化する必要があります。 詳細を表示 >
- PostgreSQL が 9.3.19 にアップグレードされました。 PostgreSQL と AX Server を別々のマシンで保持している場合は、最初に PostgreSQL をアップグレードする必要があります。 詳細を表示 >
- Java が JRE バージョン 8u141 にアップグレードされました。 詳細を表示 >
- Apache TomEE がバージョン 7.0.3(Tomcat バージョン 8.5.11 に対応)にアップグレードされました。 詳細を表示 >
- CAS(Central Authentication Service:中央認証サービス)が 5.1.4 にアップグレードされました。
- 13.1 エンジンの更新は、AX Server 内で実行されるアナリティクス エンジンを ACL Analytics バージョン 13.1 と互換性を持たせるためのパッチによる更新です。 このアップデートには、コア AX Server コンポーネントへのアップグレードは含まれていません。
パッチ インストーラーは、 ACL コネクターのセキュリティ強化のために、一般的なエンジン更新インストーラーよりも大きくなっています。 ダウンロード時間とインストール時間は、サイズの増加のため通常より長くなることがあります。
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13.1 エンジン更新インストーラーの実行後に AX Server をアンインストールする場合は、次の手順を実行します。
- 文書化された手続きに従い、AX Server をアンインストールします。 詳細については、AX Server のアンインストールを参照してください。
- 手作業で ACL\ACL コネクター と ACL\App\データ アクセス フォルダーをマシンから削除します。
- 13.1 エンジン更新の一環として、既知の脆弱性を持つコンポーネントが削除または特定されます。 以下の Microsoft コンポーネントには既知の脆弱性があり、手作業で削除することができます。
- Microsoft Access データベース エンジン 2010
- Microsoft Visual C++ 2008 の一部である 3 つのファイル。
- msvcm90.dll
- msvcp90.dll
- msvcr90.dll
.dll ファイルは、 C:\Windows\WinSxS ディレクトリのサブフォルダにあります。
13.1 アナリティクス エンジンを実行する ACL GRC Analytics Exchange はこれらのコンポーネントを使用せず、アンインストールしてもアプリケーションには影響しません。
注意
Microsoft コンポーネントがサーバー上の他のアプリケーションで使用されていないことがわかっている場合にのみ、アンインストールを行ってください。
- Concur コネクターは、Concur アクセス トークン無しの認証をサポートしなくなりました。 トークンを含まないユーザー資格情報で現在構成されているスクリプトは、Concur アクセス トークンを使用するように更新する必要があります。
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Concur コネクターでは、接続する際に Concur の API サーバーのホスト名を指定する必要があります。 13.1 パッチの更新時点で、この値は "https://www.concursolutions.com" です。
元の Concur コネクターとアクセス トークンを使用する既存のスクリプトは引き続き動作します。 ただし、DSN接続を使用している場合、接続を成功させるには、ホスト フィールドにホスト名を指定する必要があります。
新しい機能
- AXRunByUser AX Server で実行されているスクリプト内で使用できます。この変数には、そのようなスクリプトでアナリティクスを実行しているユーザーのユーザー名(形式:<ドメイン>\<ユーザー名>)が格納されます。
- AX Web Client からの CSV のエクスポートと Add-In for Excel からのテーブルへの接続を無効にする、aclAuditExchange.xml 内の新しい設定。 詳細を表示 >
- 複数のテーブルからのレコードを結合して新しい ACL テーブルに出力する APPEND コマンド。
- 以下の外部ソースからデータをインポートするための新しい ACL コネクター。
- Active Directory
- 電子メール
- Exchange
- ServiceNow
- MySQL
- 母集団を階層化する、従来の変数サンプリング(CVS)(CVSPREPARE、CVSSAMPLE、CVSEVALUATE)
- 分析のためフィールドのリストを外部 R スクリプトに渡して、ACL 内で新しいテーブルを作成する RCOMMAND。
強化された機能
- 分析エンジンを 13.1 にアップグレードするパッチ インストーラーは、次のコンポーネントをより安全なバージョンに更新されます。
- 最新バージョンの Microsoft Visual C ++ 2010 再頒布可能パッケージ (10.0.40219.325 が 10.0.40219.1 を置き換えます)
- Microsoft Access データベース エンジン 2016 が、Microsoft Access データベース エンジン2010 を置き換えます
- 分析エンジンを 13.1 にアップグレードするパッチ インストーラーにより、次のコネクターのセキュリティが強化されました。
Amazon DynamoDB Apache HBase Concur MongoDB Amazon Redshift Apache Hive Couchbase Oracle Apache Cassandra Apache Spark Google BigQuery Salesforce Apache Drill
Cloudera Impala Microsoft SQL サーバー Teradata - Analytics Exchange サーバー コンポーネント向け ACL コネクターが AX Server に接続するためにサポートする TLS のバージョンを変更できるようになりました。 詳細を表示 >
- Python のサポートされるデフォルト バージョンである 3.5.x 以外のバージョンの限定的なサポート。 詳細を表示 >
- IMPORT コマンドを 1 回実行するだけで、複数の Excel ワークシートをインポートできます。
- Excel ワークシート内のすべてのフィールドを個別に定義しなくてもインポートできる ALLFIELDS パラメーターが、IMPORT EXCEL コマンドに追加されました。
- Join コマンドの事前並べ替えオプションで、ACL 12.5 から導入された、指定フィールドによる並べ替え方法が使用できるようになりました。
- クロス集計で数値キー フィールドがサポートされるようになりました。 これまでは、文字キー フィールドのみがサポートされていました。
- R 関数で、R スクリプトまたは R コードを実行するように指定する際に、変数を受け付けるようになりました。
- Concur に接続する際に、費用モジュールから特定またはすべてのユーザー アカウントのデータをインポートするためのユーザー パラメーター設定を追加できるようになりました。
修正済み
- アナリティクス エンジンを 13.1.1 に更新するパッチ インストーラーは、次の問題を修正します。
SQL Server コネクターが名前付きインスタンスをサポートせず、接続を確立するときに形式 "サーバー名\インスタンス名" を使用できない。
13.1.1 パッチ インストーラーを実行した後には、形式 "サーバー名\インスタンス名" を使用して、名前付きインスタンスに接続できます。
- Analytic Engine を 13.1 に更新する今回のパッチ インストーラーにより、お客様から寄せられた次の不具合が修正されます。
- Pythonコマンドは、呼び出された場合に 2 回実行します。
- 次のフィールドで '<', '>'、および '>=' 演算子を使用してデータをフィルタリングすると、コネクタのパフォーマンスが向上します。最終更新日 (Last_Modified_Date)、 作成日 (Create_Date)、ユーザー定義の日付 (User_Defined_Date)、提出日 (Submit_Date)、支払日の処理 (Processing_Payment_Date)、支払日 (Paid_Date)。 (ADA-1226)
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Analytic Engine を 13.0.3 に更新する今回のパッチ インストーラーにより、お客様から寄せられた次の不具合が修正されます。
- インデックスを作成したテーブルに対して RECOFFSET( ) 関数を使用すると、信頼性に欠ける結果が生成される場合がある
- 複数の Excel ワークシートを手動でインポートした後で SAVE TABLELIST コマンドを実行すると、一部のテーブルが表示されない
- データと ACLScript 構文の特定の組み合わせに対し、タイプ UNMATCHED の結合を行うことができない
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ACCESSDATA コマンドを使って IBM AS/400 サーバーからアラビア語のデータをインポートすると、文字化けしたテキストが表示される
このパッチを Analytic Engine バージョン 13.0.0 または 13.0.1 に対して実行することで、お使いのサーバーを最新バージョンの Analytic Engine にアップグレードできます。 なお、13.0.2 というバージョンはありません。
パッチによる更新のインストール手順については、以下を参照してください。 AX Server の ACL Analytics 13.0.3 への更新
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Analytic Engin を 13.0.1 に更新する今回のパッチ インストーラーにより、お客様から寄せられた次の不具合が修正されます。
- APPEND コマンドにより、出力テーブルにおける 10,000 レコードから成るブロックごとに 1 レコードが複製されている
- テーブルのインデックスを上書きする際に表示されるダイアログ ボックスに正しい情報が表示されない
- ACCESSDATA コマンドで SOURCE または SQL_QUERY キーワードの前にあるシステム生成の空白を削除すると、このコマンドが失敗する
- AX Server の analytic_engine フォルダーから ACLCrystal.dll ファイルが削除されました。
- cas.log ファイルが必要以上に増大しないように、予期される項目が CAS ログに記録されないようになりました。
- サブスクリプションの更新時に非アクティブ化と再アクティブ化が必要であるという通知。
- サービスの再起動が必要となる Quartz のエラーを回避するため、ACL\App|Tomcat\conf\tomee.xml の AclAuditExchangeQuartzPool に testOnBorrow = true 設定が追加されました。
- 未使用のポート 8009 が無効になりました。
- AX Server のインスタンスを複製したときに再アクティブ化するには、AX Server Configuration Web アプリケーションと Launchpad を使用します。
- Salesforce コネクターと Amazon Redshift コネクターで SSL バージョン 1.0.2 がサポートされるようになりました。
未解決の機能
- AX Server と一緒に Oracle データベースを使用していて、かつ SSL を使った暗号化接続が必要な場合は、aclDatabase.xml 構成ファイルから次のエントリを削除して、Analytics Exchange Service を再起動する必要があります。
<entry key="connectionProperties">oracle.net.ssl_cipher_suites=(SSL_DH_anon_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA,SSL_DH_anon_WITH_RC4_128_MD5)</entry>
- AX Server と一緒に Oracle データベースを使用していて、かつ SSL を使った暗号化接続が必要な場合は、AX Server のインストール処理によってでなく、手動で、同梱の Oracle データベース スクリプトを実行する必要があります。 詳細を表示 >