データの視覚化のベスト プラクティス
データの視覚化は、データの内容を詳しく理解してもらうために必要不可欠なツールです。視覚的な状況の中でデータを把握できると、そうしなければ気付かない可能性のあるパターン、傾向、および相関関係が明確になります。データの視覚化を説得力のある内容にするには、これらのベスト プラクティスに従ってください。
対象者を知る
データの視覚化の設計を始める前に、誰がデータの視覚的説明を受ける主な対象者であるかを検討します。
視覚化が主な対象者に対して最も重要な質問に答えていることを確認します。すべての潜在的な対象者のニーズに対応する視覚化を作成しないようにします。意図された対象者へのメッセージが不明瞭になる可能性があります。
対象者に対応する設計をするためには、これらの主な質問に自問自答します。
- 主な対象者は誰か?
- 対象者はこの覚化をどのように見るか?
- このデータを基に、対象者にどのようなアクションを取ってほしいか?
状況を提供する
データの傾向とパターンは、より規模の大きい目標とメトリクスの状況の中で最もよく説明されます。データの視覚化を状況の中で表すと、データからより優れた概説が得られ、利害関係者はより明確な結論を導き出すことができます。
- 色を使用して意味を示す
- データをメトリクスまたは目標と比較する
- データ期間が明確に示されていることを確認する
例:色を意味に関連付ける
会社内で地域を分割して、顧客満足度のレーティングに視覚化を提供する必要があります。このデータを視覚化するには、グループ棒グラフを選択してから、色を使用して満足度を意味に関連付ける必要があります。
- 満足を表す緑色
- 中立を表す黄色
- 不満足を表す赤色
この色と単語の関連付けにより、対象者は詳細を細かく調査せずに、データの全体的な意味を簡単に理解できます。
より簡潔、明確に
対象者の注意力は長くは続きません。10 ~ 15 秒以内に視覚化を明確に理解できない場合は、対象者はポイントをつかめない場合があります。次のヒントを用いて、視覚化を簡潔にし、より明確なものにしてください。
- 空白を使用して、ラベルとグラフ要素を分離する
- 説明ラベルと見出しを使用し、曖昧さがないようにする
- グラフの色を、説明を試みる色と合わせる
- テキストを短く簡潔にし、読みやすくする
- 1 度に 1 つのストーリーを伝え、対象者を混乱させない
データを理解する
視覚化を構築する際には 3 種類のデータに遭遇する場合があります。
- 分類データは論理的に同じ場所に属しますが、本質的な順序はありません(部署:営業、人事、IT など)
- 順序データは、論理的にまとまっており、本質的な順序があります(教育: 高卒、大学学科履修、大卒など)
- 定量データはそこにあるものの数量、金額を定義します(取引金額:$400、$100、$175 など)
視覚化しようとしているデータはどのような種類か?操作しているデータについて理解すると、適切なグラフの種類を選択し、コミュニケーションすることができるため、提案がより容易になります。
適切なグラフの種類を選択する
対象者とデータについて理解したら、データの状況を最もよく説明するグラフの種類を選択します。
グラフの種類 | 説明 | 適切なデータの種類 |
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カテゴリー データの数量を比較する | カテゴリー、定量的 |
|
経時的変化を示す | 順序、定量的 |
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どのようにカテゴリーが経時的に累計の合計に貢献しているかを示す | 順序、カテゴリー、定量的 |
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全体の中の部分を示す | カテゴリー |
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3 つまたは 4 つの変数間の相関関係を示す ヒント 相関関係が存在しない場合は、その部分は不規則に散在して表示されます。強い相関関係が存在する場合は、その部分はほぼ直線に集中します。 |
定量的、順序、カテゴリー |
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多数のカテゴリにわたる変数を比較し、色の強さでデータを並び替える | カテゴリー、定量的 |
次のステップ... グラフの作成
利用できるグラフの作成については、グラフにおけるテーブル データの視覚化を参照してください。