CTOT( ) 関数

文字または数値の時刻値を時刻に変換します。また、文字または数値の日付時刻値から時刻を抽出し、それを時刻として返すこともできます。"Character to Time" の省略形です。

構文

CTOT(文字/数値)

パラメーター

名前 種類 説明
文字/数値

文字

数値

時刻に変換する、あるいは時刻を抽出するフィールド、式、またはリテラル値。

出力

日付時刻。時刻値は、現在 Analytics に設定されている時刻の表示書式を使用して出力されます。

基本的な例

文字リテラルの入力値

`t235959` が返されます。これは、現在の Analytics 時刻表示書式である hh:mm:ss を適用した 23:59:59 として表示されます。

CTOT("t235959")
CTOT("23:59:59")
CTOT("20141231 235959")

数値リテラルの入力値

`t235959` が返されます。これは、現在の Analytics 時刻表示書式である hh:mm:ss を適用した 23:59:59 として表示されます。

CTOT(.235959)
CTOT(0.235959)
CTOT(20141231.235959)

フィールドへの文字型入力値

文字フィールド Login_time の各値が、現在の Analytics の時刻表示書式を適用した時刻として返されます。

CTOT(Login_time)

フィールドへの数値型入力値

数値フィールド、Payment_timestamp の各値が、現在の Analytics の時刻表示書式を適用した、日付部分なしの時刻として返されます。

CTOT(Payment_datetime)

高度な例

文字フィールドまたは数値フィールドを時刻と比較する

時刻を表す値が格納されている文字フィールドまたは数値フィールドに対して時刻を比較するには、CTOT( ) 関数を使用します。

下のフィルターでは、次の 2 つの値が比較されています。

  • 時刻を数値データとして格納した数値型の Login_time フィールド
  • リテラル時刻値 09:30:00
SET FILTER TO CTOT(Login_time) > `t093000`

備考

必須の日付時刻書式

時刻値または日付時刻値を含んでいる文字フィールドおよび数値フィールドは、次の表内の書式と一致している必要があります。

時刻値は、区切り文字と時刻の書式を任意に組み合わせて使用することができます。関数が正しく動作するためには、時刻値の前に区切り文字を置くか、あるいは時刻の要素の間にコロンを入れる必要があります。

日付時刻値は、そのデータ型に有効な日付、区切り文字、および時刻の書式を任意に組み合わせて使用することができます。日付を時刻の前に置く必要があり、かつ、2 つの間に区切り文字を入れる必要があります。

文字または数値の日付値を日付に変換する場合、あるいは、文字または数値の日付時刻値から日付を抽出し、それを日付として返す場合は、CTOD( ) 関数を使用してください。

文字または数値の日付時刻値を日付時刻に変換する場合は、CTODT( ) 関数を使用してください。

日付書式

区切り文字形式

時刻書式

文字フィールド

YYYYMMDD

単一の空白スペース

hhmmss

hh:mm:ss

YYMMDD

文字 't'

hhmm

hh:mm

 

文字 'T'

hh

 

 

+/-hhmm

+/-hh:mm

(UTC オフセット)

 

 

+/-hh

(UTC オフセット)

 

 

メモ:

UTC オフセットが設定されているデータのメインの時刻書式で hh を単独で使用しないでください。たとえば、「hh+hhmm」という使い方は避けてください。信頼できない結果になる可能性があります。)

数値フィールド

YYYYMMDD

小数点

hhmmss

YYMMDD

 

hhmm

 

 

hh

他の日付時刻変換関数

文字または数値から日付時刻への変換

関数 説明

CTOD( )

文字または数値の日付値を日付に変換します。また、文字または数値の日付時刻値から日付を抽出し、それを日付として返すこともできます。"Character to Date" の省略形です。

CTODT( )

文字または数値の日付時刻値を日付時刻に変換します。"Character to Datetime" の省略形です。

日付時刻から文字への変換

関数 説明

DATE( )

指定された日付または日付時刻から日付を抽出し、それを文字データとして返します。また、現在のオペレーティング システム日付を返すこともできます。

DATETIME( )

日付時刻を文字列に変換します。また、現在のオペレーティング システムの日付時刻を返すこともできます。

TIME( )

指定された時刻または日付時刻から時刻を抽出し、それを文字データとして返します。また、現在のオペレーティング システムの時刻を返すこともできます。

シリアルから日付時刻への変換

関数 説明

STOD( )

シリアル日付、つまり、整数で表される日付を日付値に変換します。"Serial to Date" の省略形です。

STODT( )

シリアル日付時刻、つまり、整数部分と 24 時間の小数部分で表される日付時刻を日付時刻値に変換します。"Serial to Datetime" の省略形です。

STOT( )

シリアル時刻、つまり、24 時間を 1 として、24 時間が小数部分で表される時刻を時刻値に変換します。"Serial to Time" の省略形です。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1