STODT( ) 関数

シリアル日付時刻、つまり、整数部分と 24 時間の小数部分で表される日付時刻を日付時刻値に変換します。"Serial to Datetime" の省略形です。

構文

STODT(シリアル日付時刻 <,開始日>)

パラメーター

名前 種類 説明
シリアル日付時刻

数値

変換するフィールド、式、またはリテラル値。

日付と時刻の部分が小数点で区切られたシリアル日付時刻値が必要です。たとえば、42003.75000 のように指定します。

開始日

省略可能

日付時刻

シリアル日付の計算基準となる開始日。これを省略した場合は、デフォルトの開始日である 1900 年 1 月 1 日が使用されます。

出力

日付時刻。日付時刻値は、現在 Analytics に設定されている日付と時刻の表示書式を使用して出力されます。

基本的な例

開始日を調整しない場合

`20141231t060000` に対して現在の Analytics 日付時刻表示書式である DD MMM YYYY hh:mm:ss PM を適用した、31 Dec 2014 06:00:00 AM が表示されます。

STODT(42003.25000)

`20141231t191530` が返されますが、表示上は、現在の Analytics 日付時刻表示書式である DD MMM YYYY hh:mm:ss PM を適用した 31 Dec 2014 07:15:30 PM となります。

STODT(42003.802431)

開始日を調整した場合

`20181231t120000` が返されますが、表示上は、現在の Analytics 日付時刻表示書式である DD MMM YYYY hh:mm:ss PM を適用した 31 Dec 2018 12:00:00 PM として表示されます。

STODT(42003.50000, `19040101`)

入力用フィールド

Receipt_timestamp フィールドの各シリアル日付時刻値に対応する日付時刻が返されます。

STODT(Receipt_datetime)

高度な例

開始日を 1900-01-01 より前の日付に変更する

Analytics の最早の開始日である 1900 年 1 月 1 日より前の値に開始日を変更するには、日付の算術を行います。

  1. デフォルトの開始日を使ってシリアル日付時刻を変換します。
  2. 実際の開始日から 1900-01-01 までの日数を差し引きます。

次の例は、開始日として 1899-01-01 を使用した場合に `20131231t180000` と評価されます。

STODT(42003.75000) - 365

備考

機能の仕組み

STODT( ) 関数を使用すると、シリアル日付時刻を標準の日付時刻に変換することができます。Analytics のシリアル日付時刻は、1900 年 1 月 1 日からの経過日数を表し、小数点以下は、24 時間を 1 とする、24 時間の小数を表します。

シリアル日付時刻

相当する標準の日付時刻

1.25

1900 年 1 月 2 日午前 6 時 0 分 0 秒

365.75000

1900 年 12 月 31 日午後 6 時 0 分 0 秒

42003.79167

2014 年 12 月 31 日午後 7 時 0 分 0 秒

42003.802431

2014 年 12 月 31 日午後 7 時 15 分 30 秒

42003.00000

2014 年 12 月 31 日午前 12 時 0 分 0 秒

42003.50000

2014 年 12 月 31 日午後 12 時 0 分 0 秒

0.0

有効でない

シリアル日付時刻の詳細については、シリアル日付時刻を参照してください。

Analytics のシリアル日付と Excel シリアルの日付との比較

Analytics のシリアル日付は Microsoft Excel のシリアル日付に似ています。注意すべき類似のキー ポイントが 1 つと、相違のキー ポイントが 1 つあります。これら 2 つのポイントには関連性がありません。

類似のポイント

Analytics と Excel はどちらも、1900 年を 366 日ある閏年として扱います。1900 年は実際には閏年ではありませんでしたが、Excel は Lotus 1-2-3 との互換性を保つために、この年を閏年として処理しました。

差異の点

Analytics のシリアル日付は、Excel のシリアル日付から 1 日ずれています。Excel では、1900 年 1 月 1 日はシリアル日付 '1' になります。Analytics では、1900 年 1 月 1 日はカウントされないので、1900 年 1 月 2 日がシリアル日付 '1' になります。

開始日

一部のソース データ ファイルは 1900 年 1 月 1 日以外の開始日を使用する場合があります。開始日は、ソース データ ファイルの開始日と一致させることができます。シリアル日付時刻の計算基準となる開始日。

ソース データ ファイルの開始日 次を指定します。 詳細
1900 年 1 月 1 日 STODT(日付時刻フィールド) 1900 年 1 月 1 日はデフォルト開始日であるため、開始日を指定する必要はありません。
1901 年 1 月 1 日 STODT(日付時刻フィールド, `19010101`) 開始日 `19010101` を指定し、ソース データ ファイルで使用される 1901 年 1 月 1 日の開始日と合わせます。
1899 年 1 月 1 日 STODT(日付時刻フィールド) - 365 1900 年 1 月 1 日より前の開始日を指定することはできません。ソース データ ファイルが 1900 年 1 月 1 日より前の開始日を使用する場合は、STODT( ) 関数の出力結果から適当な日数を減算する日付時刻式を作成することができます。

他の日付時刻変換関数

シリアルから日付時刻への変換

関数 説明

STOD( )

シリアル日付、つまり、整数で表される日付を日付値に変換します。"Serial to Date" の省略形です。

STOT( )

シリアル時刻、つまり、24 時間を 1 として、24 時間が小数部分で表される時刻を時刻値に変換します。"Serial to Time" の省略形です。

文字または数値から日付時刻への変換

関数 説明

CTOD( )

文字または数値の日付値を日付に変換します。また、文字または数値の日付時刻値から日付を抽出し、それを日付として返すこともできます。"Character to Date" の省略形です。

CTODT( )

文字または数値の日付時刻値を日付時刻に変換します。"Character to Datetime" の省略形です。

CTOT( )

文字または数値の時刻値を時刻に変換します。また、文字または数値の日付時刻値から時刻を抽出し、それを時刻として返すこともできます。"Character to Time" の省略形です。

日付時刻から文字への変換

関数 説明

DATE( )

指定された日付または日付時刻から日付を抽出し、それを文字データとして返します。また、現在のオペレーティング システム日付を返すこともできます。

DATETIME( )

日付時刻を文字列に変換します。また、現在のオペレーティング システムの日付時刻を返すこともできます。

TIME( )

指定された時刻または日付時刻から時刻を抽出し、それを文字データとして返します。また、現在のオペレーティング システムの時刻を返すこともできます。

ACL のスクリプト作成ガイド 14.1