SOX ストーリーボード ツールキット
SOX プログラムを成功させるには、進捗状況の監視と報告が重要です。 この記事では、構成済みの SOX Storyboard Toolkit(SOX ストーリーボード ツールキット)を使用して、SOX プログラムの進捗状況を監視する方法について検討します。
SOX Storyboard Toolkit (SOX ストーリーボード ツールキット) の概要
複数の構築済みの SOX ストーリーボードを展開するツールキットです。SOX プログラムの監視と管理、管理職の関係者に対する効果的な進捗状況の伝達を支援します。 ツールキットはすばやく展開し、5 つの手順で完了できます。
メモ
SOX Storyboard Toolkit (SOX ストーリーボード ツールキット) はスターター ツールキットです。 要件に合わせて、さらにストーリーボードを構成できます。 Diligent は、お客様が実施したカスタマイズについてはサポートを提供しません。
このツールキットの内容
ツールキットには次の内容が含まれます。
- 2 つの構築済みストーリーボード
- 5 つの構築済みデータ分析テーブル
- 1 つのロボット
制限
- このツールキットは、Diligent One でサーベンス・オクスリーレビュープロジェクトタイプを活用する SOX プロジェクトに最適であり、アーカイブされたプロジェクトとの互換性はありません。
- すべてのプロジェクトを結合したときに、データレコード数が 10 万件以下でなければなりません。
- いずれかのソース テーブルのフィールドに 16,000 文字を超える文字が含まれている場合、ロボットはテーブルをインポートできません。
手順の概要
SOX ストーリーボード ツールキットは、5 つの手順で導入し、すばやく実行できます。
前提条件
- ツールキットをインストールするには、Diligent One でシステム管理者のユーザータイプが必要です。
- ロボットのタスクを許可するには、HighBond API トークンを生成する必要があります。
手順 1:ツールキットをインストールする
SOX Storyboard Toolkit (SOX ストーリーボード ツールキット) をインストールするときには、関連するストーリーボード、補助データ テーブル、SOX ストーリーボード テーブル ロボットが作成されます。
メモ
ツールキットをインストールするには、Diligent One でシステム管理者のユーザータイプが必要です。
SOX Storyboard Toolkit (SOX ストーリーボード ツールキット) をインストールするには、次の手順を実行します。
-
Launchpad のメインページの[
リソース]で[ツールキット]をクリックします。 ツールキットアプリが開きます。
-
[使用可能なツールキット]タブで、[SOXストーリーボード ツールキット]の横の[インストール]をクリックします。
ツールキット コンポーネントのプレビューと共に確認ダイアログボックスが表示されます。
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[インストール]をクリックします。
インストールが完了したら、成功した旨のメッセージが表示されます。
ツールキットのアンインストール
SOX Storyboard Toolkit (SOX ストーリーボード ツールキット) をアンインストールする必要がある場合は、[インストールされているツールキット]タブの[削除]ボタンを使用します。 個別のストーリーボード、テーブル、ロボットは削除しないでください。
手順 2:ロボットでタスクを作成してスケジュールする
ツールキットで作成される SOX ストーリーボード テーブル ロボットでは、構築済みのストーリーボードで報告される必要がある SOX プログラムを指定し、データの更新頻度を設定できます。 データのインポートと SOX ストーリーボードの更新処理を自動化するには、ロボットでタスクを作成し、スケジュールする必要があります。
メモ
ツールキットは開発モードでロボット スクリプトをインストールします。 本番モードでスクリプトをアクティブ化する前に、一度開発モードでタスクを作成し、スクリプトを実行することをお勧めします。 開発モードでスクリプトを実行すると、本番モードでスクリプトをアクティブ化する前に、結果をレビューし、調整が必要かどうかを判断できます。
開発モードでタスクを作成して、スケジュールを設定し、SOX プロジェクトからデータをインポートするには、次の手順を実行します。
- ロボットアプリを開きます。
- ロボット ストーリーボードで[SOX ストーリーボード テーブル]ロボットをクリックします。
- ロボットの右上隅で、[開発]をクリックし、開発モードに切り替えます。
-
[タスク]タブで[タスクを作成]をクリックします。
タスク デザイナーが開くので、タスクの構成を始めることができます。
- タスクに「Pre-built SOX Storyboard Robot」という名前を付け、[保存]をクリックします。
- タスクの必須パラメーターを入力します。
- [スクリプトを選択]セクションで、[すべてアクティブ化]または[SOX ストーリーボードテーブル]を選択します。
- 下矢印をクリックして、パラメーター セクションを展開します。
[SOX プロジェクト ID]フィールドに、ストーリーボードで報告する SOX プロジェクトの数値 ID を入力し、をクリックします。
複数の SOX プロジェクト ID を追加できます。
メモ
プロジェクト ID を取得するには、プロジェクト アプリに移動し、任意の SOX プロジェクトを選択して、プロジェクト ダッシュボードにアクセスします。ダッシュボード URL の /dashboard の部分の前にある数値をコピーします。たとえば、プロジェクトダッシュボード URL が https://abc.projects.highbond.com/audits/123456/dashboard の場合、プロジェクト ID は 123456 です。
HighBond API トークンを入力し、タスクを許可します。
HighBond API トークンを取得するには、 >[プロファイル]に移動し、[アプリケーショントークン]の下で[管理]をクリックします。詳細については、「HighBond アクセストークンの作成と管理」を参照してください。
- [続行]をクリックします。
- ストーリーボードで自動的にデータを更新するスケジュールを定義するには、[タスクをスケジュールに設定する]を選択します。詳細については、スクリプトを実行するロボット タスクの作成を参照してください。
- [続行]をクリックすると、通知が作成されます。
何らかの理由でタスクが実行されなかった場合にユーザーに通知するには、[失敗に関する通知を送信する]を選択します。
一覧から 1 名以上のユーザーを選択します。
- [続行]をクリックします。
- 設定をレビューし、[タスクを確認し作成する]をクリックします。
指定した設定を使ってタスクが作成されます。
手順 3:SOX Field Configuration file (SOX フィールド構成ファイル)をアップロードし、タスクを実行します。
SOX フィールド構成ファイルはワークシートを含む Excel ファイルで、次のように機能します。
- SOX プロジェクト構成に基づいて、SOX テーブルを準備するために必要な追加情報を取得します。
-
カスタム属性のフィールド名と数値フィールドの変換を構成するためのオプションを提供します。 詳細については、「(省略可能)構築済みの SOX データ テーブルを構成する」を参照してください。
メモ
このファイルでは、ワークシート名や列名を追加、削除、修正しないでください。 変更すると、ロボット タスクを実行するときに、失敗する場合があります。
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SOX 構成ファイルをダウンロードします。
- ファイルを開き、次の列に値を入力して、必須の sox_testing_rounds ワークシートを入力します。
- 状態:ロボット タスクでインポート対象の SOX プロジェクトでは、これらの SOX プロジェクトのいずれかに対応するテスト ラウンド数が含まれる場合 TRUE を指定します。そうでない場合は FALSE を指定します。
ラウンド名:各 SOX テスト ラウンドのフィールド名が構成されている場合は、構成された名前をここに追加します。値の間にはスペースを追加しないでください。たとえば、Interim と Final の 2 つのラウンドがある場合、Interim,Final という値を入力します。
[プロジェクト アプリ > システム管理 > プロジェクト タイプの管理]から構成されたフィールド名を参照できます。詳細については、「ワークフローとプロジェクトの種類」を参照してください。
メモ
[保護されたビュー]でドキュメントが開く場合は、[編集を有効化]を選択するか、[保護されたビュー]のセキュリティ設定を無効にして、ドキュメントを編集します。詳細については、Microsoft ヘルプを参照してください。
configurable_fields および numeric_fields_to_char ワークシートは任意であり、初期設定で更新する必要はありません。詳細については、「(省略可能)構築済みの SOX データ テーブルを構成する」を参照してください。
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ファイルを保存して閉じます。
- 開発モードで SOX ストーリーボード テーブル ロボットの[入力/出力]タブをクリックします。
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ロボットでアップロードする SOX フィールド構成ファイルをドラッグするか選択します。
アップロードされたファイルが[入力/出力]タブの[ファイル]の下に表示されます。
-
[タスク]タブで、作成したタスクを選択し、[ > 今すぐ実行]をクリックします。タスクが起動します。その進捗を監視し、[タスク]タブまたは[タスクの実行]タブのいずれかで結果を表示できます。
タスクが有効であることを確認します。タスクが無効状態になった場合は、[> 有効にする]を選択して有効化できます。
手順 4:ストーリーボードをレビューする
タスクが正常に実行された後、指定した SOX プロジェクトからデータを取得し、SOX ストーリーボード[構築済み]および SOX 統制ストーリーボード[構築済み]ストリーボードに結果を表示します。 ストーリーボードをレビューします。
ストーリーボードを表示するには、次の手順を実行します。
- ストーリーボード アプリを開きます。
- ストーリーボード ダッシュボードでレビューするストーリーボードをクリックします。
- SOX ストーリーボード[構築済み]- 関連付けられた SOX プロジェクトの進捗状況の概要を示します。
- SOX 統制ストーリーボード[構築済み]- SOX 環境の統制の詳細を示します。
ストーリボードの使用の詳細については、ストーリーボードの概要を参照してください。
(省略可能)構築済みの SOX データ テーブルを構成する
構築済みの SOX ストーリーボードをレビューした後、構築済みの SOX データ テーブルをカスタマイズし、要件に合わせてデータをカスタマイズできます。 SOX フィールド構成ファイルのローカル コピーを使用して、データ テーブルを更新します。 ロボットで[入力/出力]タブからファイルのコピーを削除して、ファイルの更新されたコピーをアップロードします。
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configurable_fields ワークシートを使用して、そのまま使用可能なカスタム属性フィールド名をプロジェクト タイプで設定された構成済みフィールド名で上書きします。 [カスタム名]列に、プロジェクト タイプで構成されたカスタム名を入力します。
メモ
[既定の名前]および[構成された名前]列は変更しないでください。
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numeric_fields_to_char ワークシートを使用して、文字データ型に変換する必要がある追加の数値フィールドを指定します。 これは追加の視覚化を生成する場合に役立ちます。 このワークシートには Original_Field_Name 列があり、文字データ型に変換する必要があるフィールドの元の名前の一覧が表示されます。 変換する別のフィールドがあれば追加してください。
メモ
元のリストは変更しないでください。
手順 5::本番モードで自動化された機能をレプリケーションする
SOX ストーリーボード テーブル ロボットが開発モードで正常に機能していて、問題がないことが確認されたら、本番モードで自動化された機能をレプリケーションできます。 次の手順を実行します。
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本番モードでロボット スクリプトをアクティブ化します。
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本番モードの[入力/出力]タブに SOX フィールド構成ファイルをアップロードします。
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開発モードで使用したのと同じタスクを使用して、本番モードでタスクを作成してスケジュールし、スクリプトを実行します。
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開発モードでタスクを無効化します。
注意
開発モード タスクを有効にしたままにしないでください。 そのようにすると、本番モードと開発モードのタスクがスケジュールされた時刻に実行され、同じストーリーボードが修正されます。
詳細については、「ロボットの開発モードと本番モード」を参照してください。
(省略可能)構築済みの SOX ストーリーボードを構成する
ストーリーボードはコミュニケーション プラットフォームです。グラフの追加、テキストの書式設定、色の選択によって、管理職の関係者に対して訴求力のあるストーリーボードを作成できます。 詳細については、「ストーリーボードの編集」を参照してください。
メモ
変更を行う前に、[名前を付けて保存]オプションを使用して、構築済みのストーリーボードのコピーを作成する必要があります。 詳細については、「ストーリーボードの複製」を参照してください。